水溜りの少年

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<<   作成日時 : 2018/04/29 12:40   >>

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「欧洲の天地は複雑怪奇」の発言で有名な戦前の右翼政治家で総理大臣にもなった平沼騏一郎は、「ナチスも所詮はソ連と同じアカで社会主義」と語ったらしい。
この認識は間違っていない。
ナチズム(国民社会主義)と共産主義は全く同根の細胞から生まれた思想であり、自由の敵である。
前者に曲がれば右翼であり、後者に曲がれば左翼になる。
ナチでは民族が標的となるのに対し共産主義では階級が標的とされる。それゆえ、ドイツではユダヤ民族が大虐殺され、ロシアでは富農や王家、貴族、知識人らが大虐殺された。
この認識はソ連崩壊以前の西側諸国では割と共有されていたはずなのだが、最近はそうでもなくなってきているらしいと思わせる記事を見つけた。

個人的な思い出となるが、20代前半のころ、ザ・スミスという英国のバンドをよく聞いていた。
ジョニー・マーの奏でる単調ながらも煌びやかで感傷的な曲調と、モリッシーの英国的諧謔と自虐に満ちた皮肉をたっぷり詰め込みながらも、社会の矛盾を刺すような詩的な歌詞が、どうにもたまらなく好きだった。
ザ・スミスの元ボーカル、モリッシーが今月になって人種差別発言で炎上している。
鉄の女が君臨する80年代の英国、モリッシーは極左政党「緑の党」の支持者であったが、現在は極右政党「フォーブリテン」の支持者になっていた。

しかし、彼のインタビューでの発言を読むと、やっぱりモリッシーはモリッシーなんだなと妙に感心してしまった。

「人種差別に関して言うと、最近のパヨクはヒトラーも左翼だったことを忘れているようなんだよね」とモリッシーは語っている。「だから、もちろん人種差別主義者と言われても、今は実際には何も意味をなしてないんだ」
ttps://nme-jp.com/news/53336/

「話をすり替えているに過ぎないんだよ。人種差別主義者と言われたら、連中が言っているのは『うーん、的を射ていて、どう答えればいいか分からないな。だったら、偏屈者呼ばわりして動揺させれば、そのコメントがどれだけ見識のあるものだったかは両者とも忘れるだろう』っていうものなんだよ」
ttps://nme-jp.com/news/53336/

「アーティスト(や政治家)の価値は、彼らを黙らせようとするためになされる努力によって示されることがある」とモリッシーは綴り、『インディペンデント』紙の顰蹙を買うことになったのは「多くの人たちが実際に感じていることを言っている」からだと示唆している。
ttps://nme-jp.com/news/53336/

英国の自由はこうして守られて来たんだろうし、今後もモリッシーは表現の自由を脅かすような風潮に、独特の詩的諧謔で時代を射貫く発言をして行くのだろう。
反体制とは自由を保守する立場に立った時、その輝きを増すのだ。自国の防衛を考えず、米国の核の傘で守られてきた戦後日本では、反戦平和を歌ったロックやフォークが全体主義体制擁護派でしかなかったのは、反ロック的なお笑い現象であった。
その点、英国ロックは偽善者と感傷趣味ばかりじゃないので安心できる(笑)。

2018・4・29

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